「それでも夜は明ける」原作者はどんな人?
この度、第86回アカデミー賞授賞式が
米ロサンゼルスで開催されました。
そして映画『それでも夜は明ける』が
作品賞に決定いたしました。
この映画は奴隷制度が
まだ普通だった頃のアメリカが舞台。
そこで自由の身でありながらも拉致され
なんと12年間もの間
奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を
映画化した作品です。
原作は
1853年発表のソロモン・ノーサップによるもので
1841年にワシントンD.C.で誘拐されて
奴隷として売られた黒人を描いた
『 Twelve Years a Slave 』という作品です。
このソロモン・ノーサップさんについて
ちょっと解説します。
ソロモン・ノーサップの生涯
1808年7月に解放奴隷の息子として
ノーサップさんは生まれました。
1841年に彼はバイオリン奏者をやらないかと誘われました。
しかし、それは奴隷を売りとばす業者だったのです。
その後、彼らはノーサップさんを薬漬けにし
奴隷として売却しました。
売却先はルイジアナ州のプランテーション業者。
その後、彼は12年間
違うオーナーの業者を転々としました。
その間
家族や友人との連絡はありませんでした。
当然、脱出や連絡を試みるも
なかなか成功せずにいましたが
ようやく連絡が取れて1853年1月に自由を取り戻し
ニューヨークの家族のもとへ戻りました。
その後、自分の経験を記し
『 Twelve Years a Slave 』を発表。
さらに
裁判所にこの奴隷商人を訴えましたが
当時の法律で黒人の証言が許可されず
訴訟として成立出来ませんでした。
その後
奴隷制度についての講演を行うなどの
活動を行っていました。
しかし1857年以降の記録がはっきりせず
再度、誘拐されたのでは?との説もありますが
結局は消息不明ということだそうです。
この内容は
かなり大雑把で違う部分もあるかもしれません。
参考までにお願いいたします。
とにかく
今の時代では考えられない奴隷制度の
犠牲者だったことに間違いありません。
今の時代のような
言論の自由がない時代に本を書き上げるのも
相当なご苦労があったと思います。
しかし、このような方がいたから
私たちは過去の事実を知ることができ
同じ過ちを繰り返さないようにすることが
できるのです。
ノーサップさん
ありがとうございました。
映画情報
2014年3月7日公開
★映画『それでも夜は明ける』予告編
★『それでも夜は明ける』を購入する
「それでも夜は明ける」スタッフ情報
監督
スティーヴ・マックイーン
脚本
ジョン・リドリー
原作
ソロモン・ノーサップ『Twelve Years a Slave』
製作
ブラッド・ピット
デデ・ガードナー
ジェレミー・クレイナー
ビル・ポーラド
スティーヴ・マックイーン
アーノン・ミルチャン
アンソニー・カタガス
製作総指揮
ジョン・リドリー
テッサ・ロス
出演者
キウェテル・イジョフォー
マイケル・ファスベンダー
ベネディクト・カンバーバッチ
ポール・ダノ
ポール・ジアマッティ
ルピタ・ニョンゴ
サラ・ポールソン
ブラッド・ピット
アルフレ・ウッダード
★「それでも夜は明ける」公式サイト